ついにMy折曲げ試験装置を導入(2022年5月)

 ついに買ってしまったシリーズ第4弾。今回は、

My折曲げ試験装置!

 

 いや買ってしまったというか、部品を買って自作しました。電気用品安全法の別表第八1(2)サに登場するこの装置、いくつかの会社が販売もしてるようなんですが、そう頻繁に使うものじゃない上に、きっと何万円どころか何十万円もするに決まってるし(知らんけど)、部屋に置いたらとんでもなくジャマだろうだし、そんなもんを個人で買うのはかなりの抵抗がありますよね。ほんなら自作してみようってことで、ゴールデンウィークは旅行にも行かず、自宅でいそいそと研究開発および試作を行っていました。

 別表第八に載っている図面は、右の画像の通りまあザックリしたものです。逆に言えば、これ以上に精細なものである必要も無いわけで、Arduinoというマイコンボードとサーボモーター(トルクが大きめでギアが金属製のもの)を購入し、あとはうちに転がっていた適当な木材と、ダイソーなどの100円ショップで部品などを調達して作りました。なお、もしこれを売り物とするならちゃんとしたエンクロージャーに入れて見た目もカッコよくしたいところですが、とりあえず試験装置として使えれば事足りるということで、そういうところにお金を注ぎ込む考えは今のところありません。

 

 左右の振り角の指定は60°と90°の2通りがありますが、両方とも対応できます。スイッチで切り替えるようにもやろうと思えばやれましたが、プログラムを2種類作る方が簡単だったのでやりません。変えようと思えば規定に無い角度にも変更可能です。1分あたりの往復の速さは40回/分と決まっていますが(ただし扇風機のみは10回/分)、こちらも変えようと思えばある程度自由に変えられます。写真では撮影のために作業台に載せていますが、載せられるところなら台は何でもよく、普通のオフィスデスクでも使えます。折曲げ試験装置自体のサイズは小さく軽いので、箱に入れて宅配便で送れば、製造事業者様の工場や輸入事業者様のオフィスなど、どこでも折曲げ試験の実施が可能です。

 

 最初の写真は、その辺に転がっていた延長タップを試験品にして、おもりとしてMy鉄球(508.887g)をぶら下げた状態です。別表第八の要求に従って2000回(1000往復)の試験も行ってみましたが、サーボモーターの温度も大して上昇せず、他の部分に故障などもなく無事終了しました。