アナログテスター

 アナログテスターは、昔秋葉原で買った激安のものを使っていたのですが、導通ブザー機能付きのもうちょっとちゃんとしたヤツに変えたいと思っていました。そんな中、秋葉原の別の電子部品店で日本の某メーカー(商社かも?)が扱っているテスターがかなり安く売られていたので買いました。モノとしては低価格帯のモデルです。

 

 で、カバーを開けたら写真の状態でした(クリックで拡大)。矢印部分で赤い電線をガッツリ噛んじゃってますね。矢印の下辺りにこの電線を通すための切り欠きが見えますが、そこをきちんと通らない状態のままカバーが閉められてしまっていたようです。MADE IN CHINAの製品でよく見る光景とはいえ、日本の会社といえどもさすがにこんな細かいところまではチェックが及ばないようですね。

 

 まあ、それだけなら自分で直せば済むんですが、実は購入翌日に自分のミスで、ACモードのままDC20Vを入れてしまい故障させてしまったんです。製品には"PROTECTION"と表示があるので、ヒューズが切れただけで済むかなと思ったのですが、ヒューズは切れないままどこかが壊れたらしく、機能的に使い物にならなくなってしまいました。モード間違いは5年に一度くらいの頻度でやらかしてしまうんですが、これは自分のミスですから仕方ありません。

 

 さて、見えないところで電線を噛んじゃってるような状態にならないようにするには、自分で注意して組み立てればいいですね。なので、今度は組立てキットをヤフオクで買ってみました。カイセのSK-357というおそらく20年くらい前のモデルですが、新品未開封でMADE IN JAPAN!古いものの未開封だったためか、プラスチックの劣化はほとんど感じられません。説明書が付いていなかったので、現行の類似モデルの説明書やインターネット上の情報を参考にしたりして細かい部品を丁寧にハンダ付けした後、電線を噛まないように注意してカバーを閉めました。校正まではしないので正式な試験には使いませんが、動作もバッチリで素晴らしいです。

 

 

 そういうわけで、最近見た中国製と日本製のアナログテスターの話でした。これらは価格帯が異なるので一概に比較されるべきものではないかもしれませんが、カイセのSK-357はプラスチック部品一つを見ても加工精度が高いようで、部品レベルでも全体としても、見た目がなんだかキリっとしてるんですよね。一つ一つの部品まで全てが日本で作られているものなのかどうかは分かりませんが、やはりMADE IN JAPANはいいなあと改めて思いました。ただ、これは20年ほど前の製品。今はどうかなあ……。