相関係数の話

例1.有意水準(→下記注)は同じで標本数が異なるケース

相関係数0.63

標本数10, 有意水準5%

相関あり

相関係数0.87

標本数5, 有意水準5%

相関なし


同じ有意水準。見た目に反し、相関係数は小さい左の方が相関あり。

→「標本数」が違うよね。


例2.標本数が同じで有意水準が異なるケース

相関係数0.55

標本数10, 有意水準10%

相関あり

相関係数0.76

標本数10, 有意水準1%

相関なし


同じ標本数。見た目に反し、相関係数は小さい左の方が相関あり。

→「有意水準」が違うよね。


結論。見た目だけではなんとも言えない。

もしあなたの前に、相関係数の値だけをもって、相関があるとかないとか言ってる人が出現したら、「標本数」と「有意水準」もたずねてみてください。そして、ダマされないようにご注意を。

注)有意水準とは「相関あり」とか「相関なし」とかいう結論が、正しくない確率(ザックリ説明)